会社を続けてきた経験を、次の判断力へ。
人文知の専門家である人類学者・英語学者・メディア研究者があなたの経営経験に直接伴走します。
売上、人材定着、顧客理解、事業承継、後継者育成――経営には、数字やAIの分析だけでは
決められないことがあります。
それは、経営者としての能力が足りないからではありません。
多くの経営者が、目的そのものの「問いを立てる力」を、まだ体系立てて
学んだことがないだけです。
創生演習Genesisは、この「問いを立てる力」を、組織文化・顧客理解・
意思決定の3つの視点から、自社の経験に沿って体系的に鍛える、
約3か月のプログラムです。
読み終える頃には、自分の経営判断を、自分の言葉で語れるように
なっている――それが、このプログラムが目指すゴールです。
2027年1月末開始|3講座・各4週間|1名から受講可能
まずは無料PDFで、「問いを立てる力」の入り口を体験してみませんか。
価格・詳細は2026年11月にご案内します。
人文知という「第二のOS」
―その正体は、「問いを立てる力」です。
経営分析やAIによる予測は、目的を効率的に達成するための強力な仕組みです。
しかし、その目的自体の「問いを立てる力」は、また別のOSが担います。
フィナンシャル・タイムズ紙の編集委員会議長ジリアン・テット氏が
「人類学こそビジネスの武器になる」と説き、世界のビジネスリーダー
が人文知を学び直しているのも、同じ理由です。

第一のOSを使いこなしながら、「何のために、どこへ向かうのか」を決めるための、
もう一段上の仕組みです。
ここでは二つの働きを比較しています。どちらか一方を選ぶという意味ではありません。
「問いを立てる力」は、抽象的な話ではありません。
中小企業の経営者が実際に直面する、切実な3つの場面に表れます。
先代の経験を、次の判断につなぐには。
先代のやり方を守るか変えるか。その背景にどんな考え方があったのかを問い直し、自分の言葉で判断の理由を整理します。
数字と、現場の声を一緒に見るには。
指標を確かめながら、日々の会議や仕事の進め方にも目を向けます。数字に表れにくい習慣や関係を、具体的な出来事から問い直します。
自分で判断できる人を育てるには。
指示の内容だけでなく、顧客や現場をどう見て、何を大切にして決めたのかを、問いとして言葉にします。
| 学ぶ視点 | 確かめること |
|---|---|
| 組織文化 | 自社の習慣、暗黙のルール、働き方 |
| 顧客理解 | 顧客の使い方、生活や仕事の場面 |
| 意思決定 | 判断の前提、根拠、大切にしたい価値 |

経験を、「問いを立てる力」へ。
法人向けプログラムは、3講座・各4週間の計12週間です。
下の4つの場面は、各講座で経験を読み直していく流れのイメージです。

―「史料化」と「対話」を経て、「問いを立てる力」を次の世代へ手渡すまでの4つの場面。
最後に、自社の「問いを立てる力」をまとめます。

創生演習Genesisは、
よくある経営書・ビジネス研修と、
何が違うのか
| 観点 | よくある経営書・スキル研修 | 創生演習Genesisが起点とする設計 |
|---|---|---|
| 前提 | 正解・フレームワークを教える | 自社固有の「問い」を立てる力を鍛える |
| 語られる主語 | 一般化された「経営者」「組織」 | 事業承継・後継者・現場という、あなたの会社の固有名詞 |
| 根拠 | 著者個人の経験則・成功事例 | 査読を経た人類学・社会学の学術研究(出典明記) |
| 読後 | 読んで終わる、知識として消費される | 自社の言葉に翻訳し、問いとして持ち帰る |
| スコープ | 単発の研修・講演 | 無料の読み物から、法人向け創生演習プログラムまで、段階を踏んで深められる設計 |


今回ご案内している法人向けバンドルは、「ビジネス人類学(トラック)」を基礎とした3講座と、糸林誉史による個別伴走です。
越境するビジネス人類学
『市場と労働を解体する:ビジネス人類学入門』(糸林誉史著 kindle版 オリジナルテキスト)

長年「当たり前」だと思ってきた自社の文化や、成功したはずの計画を、一度、見知らぬ土地の習わしを見るように外側から眺め直す。現場に語り継がれる「あの時の武勇伝」から、マニュアルには書かれない実践知を掘り起こす――数字だけでは見えてこない、組織の空気に向き合う第一歩です。
そこから、沖縄・読谷村で一度途絶えかけた織物「読谷山花織」の復興物語を手がかりに、モノや仕組みが物事を動かす力を読み解いていく。優れた後継者一人に頼らずとも、技や判断が受け継がれていく仕組みとは何かを考えます。
最後は、その復興を導いた曽根美津子氏の歩みに重ねながら、自分自身のキャリアを、肩書きではなく自分の言葉で語り直していく。「自分は何者か」という、事業承継に向き合う経営者自身の問いに戻ってくる講座です。
3つの講座を通じて、この道のりを丁寧にたどります。

糸林 誉史
都内私立大学教授
早稲田大学文学部・同大学院文学研究科博士後期課程
映画ジャンル論
Film Genre: From Iconography to Ideology(キース・グラント著 土屋武久の翻訳書)
会議の進め方や評価の仕組みにも、実は決まった「型(ジャンル)」があります。同じ流れが何年も繰り返されているとしたら、それは偶然ではありません――数字だけでは見えてこない、組織に染みついた型を見分ける第一歩です。
その型は、窮屈なだけのものではありません。西部劇やホラー映画が、観客の期待するお決まりの型を裏切らずに守りながらも、監督ごとの個性をそっと滑り込ませているように、後継者や右腕も、受け継いだやり方の中に自分らしい判断を持ち込む余地を持っています。
そして、何十年も繰り返されてきた「うちの成功物語」という型そのものを、一度、外から眺め直してみる。その型を守るのか、変えるのか――「自分は何者か」という、事業承継に向き合う経営者自身の問いに戻ってくる講座です。
3つの講座を通じて、この道のりを丁寧にたどります。

土屋 武久
都内私立大学教授
早稲田大学文学部
・南イリノイ大学大学院
今後は、歴史社会学(武蔵国の近江商人の実像)や精神衛生学(心とこころ)といったトラックも、順次追加予定です。
本プログラムが依拠する「第二のOS」という視座は、思いつきのスローガンではありません。
文化人類学・哲学・組織研究の一次文献に基づいて構築されています。
二代目・三代目経営者が直面する「自分は何者か」という問いには、ガダマーが擁護した「先入見」の哲学と、コゼレックの「経験の空間と期待の地平」という歴史意識の理論が、具体的な向き合い方を示します。
「測定が目標になった瞬間、それはもう測定ではなくなる」というストラザーンの法則、そしてハンナ・アーレントが『人間の条件』で示した労働・仕事・活動の三分法が、数字の背後にある現場の声を読み解く枠組みを与えます。
マニュアル化できない暗黙知の移転という難題には、マイケル・ポランニーの『暗黙知の次元』が、半世紀以上にわたって参照され続けてきた基本的な視座を提供します。

詳しい参考文献は、リベラーツ叢書 第4巻『人文知という第二のOS』(糸林誉史、2026年11月刊)に掲載しています。
組織文化・顧客理解・意思決定。
それぞれの見方と、自社に置き換える問いを一冊にまとめました。
複数名での受講や実施方法などは、こちらからご相談ください。
1名から受講でき、複数名の場合は個別にお見積もりします。

